|
読売新聞10000部折込のタウン誌、村山三里に掲載中の記事です。2002年10月の運行に向けて、毎月更新されます。
村山三里 2002年3月1日号掲載
今年10月より運行されるコミュニティバスの準備が着々と進んでいる。
2月27日には、市役所と警視庁本部からの担当者と共に、運行に当たる銀河鉄道(株)の車両を使い、東村山駅から新秋津駅までのルートで、安全面などの現地確認が行われた。
夢だけで作った世界一小さなバス会社として有名な 銀河鉄道(株)では、単に足としてのバスではなく、市民の夢をのせる計画を次々考えている。昨年の中学生体験入学では5名の生徒を受け入れ、東村山にマッチするバス停のデザインを描いてもらったり、中学生自らが作ったアンケート用紙で市民アンケートを集めた。運行計画の参考になる資料を、次の世代の手により行ったわけだ。
銀河鉄道(株)では、コミュニティバスの運行を、まちおこしの一環とも考えている。バスに関わるノベルティー商品の企画や、ルートに当たる商店街などに呼びかけて、オリジナル商品は作れないかと検討しており、さらに青少年の社会体験の場として活用する事も考えている。
思い出に残る記念乗車券の発行、バス停ポールなどの地元授産施設への発注など、夢と地域への想いを練り混んだ企画を、行政と連携をとりつつ、運行開始まで、準備は一歩一歩進んでいる。
運行までの進行は、次号より掲載予定。★写真はコミュニティバスに予定されている同型バスと中学生が描いたバス停のアイデア。
村山三里 2002年4月1日号掲載
昨年より始まった地域での体験学習。銀河鉄道(株)では、5名の中学生を受け入れた。しかしバスの運転をさせるわけにもいかない。そこでコミュニティバスのバス停のデザインと市民アンケートを担当してもらった。
アンケートの質問内容の作成から始めて、実際に駅前での調査まで行った。アンケート内容は、
・何に利用するか
・運賃について
・バスの大きさについて
・フリー乗降について
・車椅子席は必要か
・バスのダイヤについて
・始発・終バスの時刻
・車内サービスについて
・バス停の間隔
他、かなり細かな事項まで含む14項目。集まったアンケートは約100枚。とかくアンケートをとると、わがままの寄せ集めになることが多いものだが、市民の反応も驚くほど真剣で、そのまま実施しても問題が無いのではと思えるほどだ。中学生が真剣に行っているので、大人も真剣にならざるを得なかったと言うことだろうか。今後の市民アンケートは、地域体験学習で実施してもらうと良いかも知れない。
アンケートの集計結果と一緒に、メモ書きのような1枚のレポート用紙が入っていた。
作曲 佐伯
作詞 KーCHAN
編曲 ケイ
始発時間はAM6時で
終バスの時間はPM10時
バスのダイヤは
1時間に2本
バスの運賃は100円
バスで必要なサービスは
バス定期
BGMでワンマンバス!
本当に曲ができているのだろうか。ちょっと聞いてみたい気もする。★写真はフリー乗降区間が検討されている商店街。
村山三里 2002年5月1日号掲載
開通まで5ヶ月になった。ボディーのデザインや名称のなど、銀河鉄道と市役所担当者とで検討がすすむ。その中でバス停の制作は、地元の授産施設での制作をと、地域循環を考える銀河鉄道が提唱している。
先月号のとおり、銀河鉄道では昨年、地域学習として中学生を受け入れ、どのようなバス停が良いか絵を描いてもらった。そのアイデアには、大人も顔負けだ。
なるほどとうなってしまうのが、時計がついていること。時刻表と一緒に時計を見ているはずなのに、どうして今までのバス停には時計が無かったのだろう。
感心させられたのが、バス停周囲の地図がついてること。降りたって次に考えるのは、どの方向に進んだら良いかとい うことなのに、何故か今までのバス停には地図がついていない。コミュニティボードなる掲示板のついているデザインもある。電車の駅にはあるのに、確かにバス停にはなかった。
そして全体的に、自然をモチーフにデザインをした物が多い。花であり葉であり、そしてバス停全体を木に見立てた物もある。このアイデアを採用すれば、街路樹などに自然となじんでくれるだろう。
10月に開通する路線は、これからの東村山の新しい交通の第一歩。この路線で得られた結果から、更に他の路線も検討されていくだろう。それらが整うのは今の子供達の時代だ。これからの東村山を考えるとき、子供達の考えを聞いてみるのは価値のあることだろう。
村山三里 2002年6月1日号掲載
いよいよ開通まで4ヶ月となった東村山市のコミュニティバス。東村山市と銀河鉄道では、CNGバスの導入を検討している。
CNG(Compressed Natural Gas)バスとは、天然ガスで走るバスのこと。従来のディーゼル車と比べて窒素酸化物で85%、騒音は10%低減される。特に排気ガスは排気口に白いハンカチをあてても色が付かないほど。天然ガスが燃えて出てくるのは、二酸化炭素と水だから、酸性雨や光化学スモッグなどの発生の心配も少なく、極めて環境にやさしい。また石油に比べて埋蔵量が多く、石油資源への極端な依存を修正することにもなる。
安全面でも優れている。空気より軽い上に自然発火点が高いので、万が一の時にも速やかに上空に拡散し引火の可能性が極めて低い。その上CO(一酸化炭素)を含まないので、ガス中毒の危険も少ない。クリーンで安全で豊富な天然ガス は、バスだけでなく各方面で注目を浴びている。
さて、一見良いことづくめのCNGバスで、駅から駅への幹線道路を通る従来のバスと比べて、住宅地や病院街なども通るコミュニティバスにはうってつけなのだが、導入はそう簡単ではない。価格が高い上に天然ガススタンドも作らなければならない。なかなか実現には高いハードルがいくつもあるようだ。
しかし視点を変えてみよう。確かにCNGバスは従来のバスに比べてクリーンではあるが、厳しい東京都の基準に適合したバスならば、一人一人が自家用車で移動するよりも遙かにクリーンで安全。今まで不便だった故に自家用車で出かける人が多かったとすれば、コミュニティバスの実現自体が環境にやさしいと言えるのではないだろうか。
|